火曜日, 3月 07, 2006

もと教師ばかりであらむ受講生うなづき書き留むる文章講座

昔はものを書くことを極度に嫌っていた母。文字にすると残るから、残しちゃいけない、と。私がものを書くのをしかりつけていたくせに。わかりやすいひと。

新しき暦に予定書きてゆくかくも柔らかき厚みをもてり

昔は文字が汚かった母の暦。今はきっと、素敵な暦になっているんだろうなぁ、と思いつつ、それを目にすることができない、ワタシはタイにいる。

大根買ふ陸の孤島となる前に

これは大げさ。でしょう。だってあそこは住宅地。でも、雪がつもって出かける気がしなくなると、どこでも陸の孤島。

初暦よきことのみを記さんと

悪いことは口にするな、書くな、思っても言葉にするな、無理だと思ってもいいことだけを口にしろ、これが母の教え。欲しいものを欲しいといい続けると、必ず手に入る、と彼女は言うのです。そうかもしれない。

金粉のかけられたりしポインセチア花舗中央に重なり並ぶ

クリスマスか・・・

言葉には命かけて来しと自己紹介もの静かなる師文章講座に

短歌・俳句、ときて、次は何を書くのやら。

秋日和居りますけれど居りませぬ

とってもとっても母らしい。いい陽気でシアワセで、居留守をつかうそのシアワセ。

習慣とはおそおしきものうっかりと研いでしまいぬなれぬ無洗米

娘もおなじことやりました。これをすぐ読むところが素敵。

あしたより剥きにむきたり栗二キロ

って、いったい、何作ったの? くりごはん?

文鎮のかくも冷たき白露かな

ひんやりした文鎮って、気持ちいい。文鎮っていうアイテム自体、しばらく触れていない。